美濃街道活性化プロジェクト

プロジェクトの概要

本プロジェクトは3グループで編成した。ひとつは高齢者・社会的弱者・育児・子育て等、地域の自助自立を支援するグループ。ひとつは空洞化した市中心部の商店・企業等の活性化を促すための支援、市民生活情報ネットワークの構築、パソコン教室、小規模企業等へのIT化等、おもに共に生きる共生社会を実現するグループ。もうひとつは、現在の幼稚園児や小学生の子供たちは、科学に対する興味、関心が希薄である。そこで「親子で楽しむ理科実験工作教室」など親と子の絆を育むと共に科学技術に興味、関心を持つ人材を育てていくグループ。以上3つのグループを有機的に結合させ「草の根」的に地道に継続的に地域の自立・共生・人材育成を助成するプロジェクトを目指している。特に3グループとも活動実績が5年~10年以上ありスキル・ノウハウ等は十分あると自負している。ただ問題は財政上の理由から継続した活動にならないのが残念である。もし資金のうらずけがあれば支援を受ける側、支援を提供する側、共に財政的に負担が軽くなり活動が飛躍的に活性化することが期待できる。

プロジェクトが対象とする地域について

地域の概要
大垣市は、日本列島のほぼ中央に位置し、古くから東西交通の要衝として、経済・文化の交流点として栄えてきた岐阜県第2の都市です。
大垣市は、揖斐川水系の自噴地帯にあり良質で豊富な地下水に恵まれ、古くから「水都」と呼ばれてきました。現在も市内各所に自噴井があり、水と緑があふれています。また、俳聖・松尾芭蕉が「奥の細道」の旅を終えた「奥の細道むすびの地」があります。

人口構成
当市の人口は16万人(男女比ほぼ同数) 年齢別構成比は多い順に50歳代の団塊の世代⇒65歳以上の高齢者⇒20~ 40歳代⇒19歳以下の若年層の順になっています。

交通アクセス
大垣市は、東京と大阪の間に、また名古屋のすぐ北西に位置しており、大都市へのアクセスが容易です。特に、古くから東西交通の要衝として、歴史的に重要な機能を果たしてきました。市域には、日本の主要交通網の東海道本線(大垣駅)、東海道新幹線(羽島駅)、名神高速道路(大垣インター)などが通り、主要都市圏へのアクセスが便利です。

地域の特性
当市はJR東海道本線で南北に二分されており、従来、商店・企業の中心部であった南地域が北地域のスーパーマーケット・住宅アパート・大型医療施設等の開発により地域の空洞化・高齢化が加速しており、当市の緊急に解決すべき課題になっています。更に加え大企業の工場(おもに紡績工場等)の事業の縮小、撤退により人口の頭打ち、減少がつづいており、したがって市に占める高齢者比率が高まり活力が停滞している現状があります

  プロジェクトで取り組む課題 実施する内容について

▽大垣市中心部商店街空洞化問等は、
  ・商店会社のIT支援 中小企業診断士の指導ともに、ホームページを使った商品販売のノウハウのPR等成功店舗に続く商店の支援活動
  ・本町商店街ふらっとマップ、大垣駅前通り商店街ふらっとマップ作成と配布
 ・商店街のホ−ムペ−ジ、宣伝チラシ、案内状・DM作成応援
 ・街なかニュ−ス、歴史文化財の紹介、展示会等のHP紹介

▽高齢者を含む社会的弱者の支援対策は、
  ・視覚障がい者スポーツ(バレー・卓球他)サポートと拡大
  ・グループホーム・カラオケ・レクリェーションサポートと支援(月/2回)
  ・障がい者、子育て見守りサポート(月/2回)
  ・ホームレス生活支援(毎月2回炊き出し・生活物資の提供と自立化サポート)
  ・高齢者疑似体験サポート、各種団体へのインストラクターの派遣と拡大

▽子供の人材育成の課題には、下記5コースの親と子の理科教室を年3回実施し 科学ぎらいな子、ものずくりのきらいな子が多い今日、21世紀の日本をになう子どもに理科教室で、科学やものずくりの「おもしろさ」「楽しさ」「すばらしさ」を体験させることにより日本のものずくりや科学の発展につなげていける子供に育てれると確信しする。
  ・水ロケットを作りみんなで飛ばそう。
  ・いろいろな電池を作ろう。
  ・入浴剤をつくり家族で風呂に入ろう。
  ・からくり人形を作ろう。
  ・万華鏡を作ろう。
 

プロジェクトでは、

▽高齢者疑似体験サポート
  市民及び団体・企業等広範囲にインストラクターを養成し体験コーナーを各地で実施。高齢者の心と体を理解し高齢顧客の企業活動・サービスの改善を図る。
▽ホームレス支援
  地域のホームレス約50名(22/9現在)に月2回炊き出しをはじめ生活物資支給、3年を目標にホームレスゼロ運動を展開し、社会復帰にむけて活動。
▽福祉施設サポート
  社会福祉協議会、地方自治体と三位一体となって各施設における障がい者支援、サポート、各ふれあいコーナー、イベント開催での見守りサポート。
▽子育て支援
  ボランティア自立支援部会の中軸となって子育てサロン講習会の開催、インストラクターの育成、月2回各会場での子育てコーナーの運用、託児施設への応援と人員派遣。

▽大垣市中心部商店街空洞化問題等
  行政、他のプロジェクトで取り組んでいるイベント中心の活動でなく、「草の根」的に地道に継続的に地域の自立・共生・人材育成に的を絞り、ホームページでの一店一商品(PR)の勝手支援の活動 お店紹介、街紹介等のoogaki.netの取組の早期に多数の店舗に普及し、自立経営の一助になる。

▽生活情報支援ネットワークの構築は、
  「ふれあい」「しえん」「けんこう」「こころ」の四つの“駅”と(安全)災害 防災 防犯 防衛(安心)健康 医療 福祉 介護(便利)行政サービス交通・商店街情報(快適)自然環境 生活環境 文化環境(活力)教育学習 産業振興 まちづくりの5つのネットを基本構想して、関係団体のコラボしたPR紹介ページの充実、支援を実施

▽パソコン相談教室は、
 「ふれあいの駅」の本町からの退去で、郭町まちつくり支援センタ―の1階にて、毎週金曜日(13時〜17時)マンツ−マンのPC学習相談を実施し、パソコンは道具との考えで高齢者から若者・商店主・児童まで、道具を使いこなす為の活動普及に努めたい。

▽商店会社のIT支援は、
 中小企業診断士の指導ともに、ホームページを使った商品販売のノウハウのPR等成功店舗に続く商店の支援活動

▽親と子の理科教室は、下記5コースの親と子の理科教室を年3回実施する。
  ・水ロケットを作りみんなで飛ばそう。
  ・いろいろな電池を作ろう。
  ・入浴剤をつくり家族で風呂に入ろう。
  ・からくり人形を作ろう。
  ・万華鏡を作ろう。

プロジェクトの結果の中長期的な作用・効果について

▽大垣市中心部商店街空洞化対策の効果
  下記の目標を達成する。
  ・大垣お店の紹介HPの登載       現在まで260件⇒500件
 ・賛助会員のお店HPの作成と登載・更新 現在まで 40件⇒120件
 ・パソコン学習者人数年間         述べ約360人⇒600人 

▽高齢者を含む社会的弱者の支援の作用
  社協からの協力要請に対し介助、送迎、各種サポートをはじめホームレス者の社会復帰をめざして、キメ細かな支援を展開、定着しつつある活動内容を自治体(市役所、社協、警察署、都市施設課)全面協力を要請し・効果支援活動が充実させる。

▽人材育成の作用
  科学やものづくりには、子どもが興味を持つことや感動することが多くある。これを活かした活動を行い、体験させることにより子どもが本来持つている「知的好奇心」「不思議さを発見す」感性が身につき、いろいろな事象に自ら働きかけ、「わかった」「できた」という感動・満足感を味うことにより、科学好き・ものづくり好きな子に育っていく。
  また大垣ネット・地域の科学教育に関心のある人々の協力をえながら事業を推進する。このことは郷土のよさやすばらしさを知り郷土を愛する子に育てられる。

主なプロジェクトリーダー

▽大垣ネット委員しえんの駅駅長 猪俣 吉輝
 大垣市情報ボランティア会員から平成10年大垣ネットのネットワーク管理者となり 大垣ネットの中核として活動。現在、障害者支援などの複数のボランティア団体に所属。福祉メディアのパソコンボランティア派遣事業/ITホームティチャー派遣事業のパソコン講師(ボランティア)として活動をしている。

▽大垣ネット代表委員ふれあいの駅駅長 田井紀志雄
  大垣市情報ボランティア会員となり、パソコンの普及を目的とした有志仲間数人と平成10年10月に生活情報支援HPを立ち上げ代表を受け現在に至る。
 ・実績・大垣市内のお店紹介HP及び賛助会員のHP作成と登載  
     ・初心者、高齢者マンツウマン指導のパソコン学習指導
     ・PCタブレットを使った絵画・書の学習指導
     ・市内のイベント参加支援(七夕まつり、かがやきライフタウン祭等)
     ・趣味の展示ギャラリー(書道、絵画、写真、彫り絵、陶芸、デコパ−ジュ)

▽大垣理科ラボサークル代表 安福 寛
   平成17年大垣理科ラボサークルを立ち上げ今日に至る。この間科学技術振興機構の支援を受け、青少年の理科指導者として活動をしている。

▽大垣理科ラボサークル事務局長 山田賢司  (大垣ネット委員けんこうの駅駅長 ナルク大垣会員)
   大垣ネット会員歴7年、ナルク大垣事務局長3年を含む会員歴13年、大垣理科ラボサークル事務局長3年と3グループに所属している。

▽ナルク大垣代表 小里れい子 統括

 

プロジェクト・リーダーからのメッセージ

大垣情報ボランティア員の60歳前後の有志仲間で結成した「まちづくり勝手支援」を合言葉の「oogaki.net」も9年目に入りました。今日まで賛助・特別支援会員の皆様に支えられ、ネットで生活情報を提供して参りました。又、同時にネット上の仮想コミュニティを現実化させるため商店街に交流拠点となる「ふれあい」「しえん」「けんこう」「こころ」の四つの駅を構想しておりました。幸運にも平成14年4月4日に本町のウッディアート店の2階をご支援いただき、「ふれあいの駅」を開設、パソコン講座を通じて地域の方々と交流を深めています。9年間 お世話になったOOGAKINETの事務所兼ふれあいの駅を、ウッディアート様2階から9月末日をもって退去する事にいたりました。 郭町まちつくり支援センタ―の1階にて、毎週金曜日(13時〜17時)マンツ−マンのPC学習相談を実施します
尚、デジカル化社会でのパソコンに縁の少ない熟年者にアナログ感覚で臨めるいやしの企画 絵めーる学習(こころの駅)も平成15年4月に開設し、日常の中でパソコンを通じて、温かいふれあいの学習仲間が増加していると思います。

私猪俣は、ネットワーク管理者としてOogaki.Netの平成13年8月8日に設立から平成13年10月10日生活情報支援ネットワークのoogaki.netのホームページ作成開設にサーバー提供ページ作成メンテナンスを担当。「ふれあい」「しえん」「けんこう」「こころ」の四つの“駅”と(安全)災害 防災 防犯 防衛(安心)健康 医療 福祉 介護(便利)行政サービス 交通・商店街情報(快適)自然環境 生活環境 文化環境(活力)教育学習 産業振興 まちづくりの5つのネットを基本構想しデレクトリー別に運営可能ナシステムを、構築。活力ある街おこし、一店一商品(PR)を勝手支援の活動 お店紹介、街紹介と、直接相談出来る環境をめざしての「ふれあいの駅」での各種活動推進。平成14年2月 駅と駅を結ぶ、交流支援 YO−KOSO プロジェクト発表、活動に入る。

又 「しえんの駅」駅長としての自主勉強会 教えてちょの会は、情報ボランティア交流の勉強会仲間で、差込印刷研究会・DVD研究会・地上デジタル放送問題を考える会等、生活・パソコン関係の問題解決に必要な情報を教えてと声をあげる会で、グループで、1ヶ月に数回程度の交流パソコンサロンと称して、サポーターと一緒にパソコンで遊んだり 絵をかいたり、音楽をつくったり。パソコン探検ツアーと称して家電店を探索、遠出などで楽しみます。また、会のあとミーティングをして交流をはかります。人生の達人たちのお話は、若いサポーターの皆さんと溶け合って楽しい時間にしています。

美濃街道大垣宿 活性化プロジェクトは、ナルク大垣と大垣理科ラボのコボ企画です、トヨタ財団 2010年度地域社会プログラム 2010未来型社会参加ボランティア 応募企画です。 

現在の世の中は、政情不安・不透明な経済・孤独感などから過去にない失業者・虐待と犯罪・自殺者増加、テロ防衛戦争、高齢者社会等、危機感極まる21世紀の開始となっております。こうした背景から行政は「これからは自立の時代(自己管理)」と打ち出しています。その中で我々は、子供からお年寄りまで、健康で生きがいをもって社会参加が出来又、支え合える地域社会とライフスタイルの形成作りを目標に、美濃街道プロジェクトを通して情報収集及び生活支援活動を全力投球で進めていく考えです。生きがいのある社会、支えあいのまちづくりをめざして!!。なにも“社会に貢献したい”などと大きくかまえるつもりは有りません。なにか私たちに出来ることがあったらやらせて下さい・・・。

oogaki.net

以上。          平成22年11月1日
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猪俣吉輝@大垣市         inomata@lilac.ocn.ne.jp
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駅と駅を結ぶ、交流支援YO−KOSO プロジェクト